医療情報研究班

「2024年度東京支部技術フォーラム」

東京支部技術フォーラム開催報告(2024年11月7日)

第292回技術フォーラム参加印象記(2024年11月7日) 

 

医療情報研究班の紹介

東京女子医科大学附属足立医療センター
医療情報研究班 廣瀬 裕大

医療情報研究班は東京支部が 東京部会 と呼ばれていた 時代の情報処理研究委員会, 東京支部となってからの 情報処理研究班を経て現在の名称で活動して い ます.時代とともにその名は変わっても必ず入っている「情報」という文言はあまりにも多くの事柄を含むため,どの時代も 活動 テーマの決定は最大の悩みどころでした.しかし考え方 によっては 何でもできる研究班とも言えます .情報処理研究委員会の時代には会員の研究の一助を担うために統計学セミナー, C 言語プログラミングセミナーといった研究活動を補う基礎学問をテーマに活動 し ました.放射線検査部門のフィルムレス化が進んだ次の時代では,画像のデジタル化 ・ 電子保存といった医用画像の取り扱い・管理に関連した テーマが中心となりました.近年は 被 ばく 線量記録 の義務化に合わせた線量記録システムや クラウドコンピューティングの発達によって選択肢の一つとなったクラウド型 PACS など,その時々で関心や必然性が高い話題をリサーチし,柔軟な姿勢で情報提供に努めて い ます .正直なところ参加人数が決して多いとは言えない企画もありましたが,ニッチな好奇心を満たしてきたと自負しています.最新の名称では情報の前に医療という一言が入ったため,多少範囲は狭まった感もありますが,それでもまだまだ自由度が高い研究班です.

今後の企画として,AI( 人工知能 がもたらす放射線診療の未来 ,マイナンバーによって実現されつつある診療情報の共有,それに伴う 情報セキュリティ関連 の問題,さらには 放射線診療の災害時(自然災害・感染症)対策に関する話題などについても取り組んでいきたいと考えています.私どもの意識が届かないところにも興味深い話題はあるはずです.誰でも関心を持ちそうなグローバルな話題から少数派の関心まで,手広く「情報」と関わりたいと思っていますので,ぜひ皆様の「情報」をお寄せください.

皆様の関心が医療情報研究班の活動の道標となります.

 

 

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