支部長 報告

つながる東京、加速する未来―新たな連携とDXで拓く東京支部―

                                                            

会員の皆様におかれましては,日頃より(公社)日本放射線技術学会東京支部の活動に格別のご支援・ご協力を賜り,心より御礼申し上げます。

まず,2025年度の東京支部事業は2月末をもって終了し,2026年3月5日に「会務執行」「事業」「会計処理」の各項目について2025年度事業計画を基に期末監査を無事終了しましたことをご報告致します.
2025年度は,学術大会・教育事業・渉外事業を中心に幅広い取り組みを実施しました。たとえば,第79回東京支部春期学術大会は187名,第38回東京支部秋期学術大会は151名の参加をいただき,活発な議論と交流が生まれました。 また,産業界との接点として実施した東京支部JIRAジョイントミーティングでは,「線量管理ソフトの今」をテーマに実装から活用までを議論できたことも,大きな成果です。 さらに,支部広報の要である支部雑誌はVol.140を2025年5月に発刊し(発行部数 計2250冊),支部活動の「見える化」を進めてまいりました。 これらは,委員会・研究班・関係各位の不断のご尽力の賜物であり,あらためて深く感謝申し上げます。
さて,2026年度の東京支部は,変化のスピードが増す医療環境と研究環境の中で,「学術の質」と「参加のしやすさ」を同時に高めるため,次の三つを事業方針の柱として掲げます。それは「他団体連携事業の推進」・「若手研究者支援事業の拡充」・「東京支部事業におけるDXの推進」です。

第一の柱である「他団体連携事業の推進」では,連携を“点”ではなく“面”に拡げ,学術の裾野を広げます。象徴的な取り組みが,東京都診療放射線技師会との合同枠組みで開催される第1回東京放射線医療技術学術大会です。両会が密に連携し「All Tokyo」の名にふさわしい学術交流の基盤が整いつつあります。 また,産業界との協働としてJIRAとの共催事業を継続し,第22回東京支部JIRAジョイントミーティングを予定しています。 こうした連携は,技術革新が加速する領域において,研究成果を社会実装へ橋渡しするための重要な回路になると考えています。

第二の柱である「若手研究者支援事業の拡充」では,「研究を始める」「発表する」「論文化する」「次の研究へつなぐ」という一連の成長曲線を,東京支部として支えます。2026年度は,10年目を迎える研究発表トレーニングキャンプ(第10回研究発表トレーニングキャンプ)を
実施予定であり,節目の年にふさわしく内容の磨き込みを図ります。 さらに学生層への支援として,学生向けセミナー(第16回東京支部学生向けセミナー)も予定されており,早期から「学術に触れる機会」を厚くしていき、この流れを一層強くしてまいります。

第三の柱である「東京支部事業におけるDXの推進」は,2026年度の最重要テーマの一つです。DXは単なるオンライン化ではなく,「会員の皆様の時間価値を高め,参加・発信・継続学習を容易にする仕組みづくり」と捉えています。具体的には,2027年度の支部雑誌の完全電子化を見据え,本号(Vol.141)を紙媒体の最終版とする計画が示されています。 これに合わせて,ホームページの会員専用ページ開設や,過去の支部雑誌アーカイブ化を進め,必要な情報へ迅速にアクセスできる環境を整備していきます。 また,報告様式統一と省力化を目的にWeb入力へ移行するなど,運営面のDXも既に始まっています。 こうした「業務の質を上げるDX」を積み重ね,支部の学術活動をより持続可能な形へアップデートします。

そして,これら三本柱を実装する“場”として,2026年度は二つの学術大会を特に重視します。ひとつは,駒澤大学で開催予定の第80回東京支部春期学術大会であり,テーマは「加速:Accelerate」です。 もうひとつは,第1回東京放射線医療技術学術大会で,テーマは「Radiology × All Tokyo!~つながる,ひろがる,新たな価値を求めて~」として掲げております。 学会・技師会・産業界・教育機関を含む“東京の総力”が交差するこの二つの舞台で,新しい価値の創出と次世代育成を同時に前進させたいと考えております。

東京支部の強みは,多様な専門性をもつ会員の皆様が,研究班・委員会・学術大会という複数の回路でつながり,互いに学び合える点にあります。2026年度は,連携を広げ,若手を育て,DXで支える、この循環を太くする一年にしてまいります。
今後とも,東京支部事業への積極的なご参画と,ご理解・ご協力を賜りますよう,何卒よろしくお願い申し上げます。