超音波技術研究班

超音波研究班の紹介   

超音波技術研究班では,年1回のフォーラムを企画しております.2020年の開催は叶いませんでしたが,過去のフォーラムでは2019年「下肢血管」,2018年「肝の硬さ」,2017年「肩」といったテーマで開催してまいりました.内容としては超音波検査についてのみならず,他のモダリティではどのような視点で検査が行われているのか,そして医師に病気の成り立ちから治療方針の決定への過程などを講演いただき,多角的な視点からそれぞれのテーマについて理解を深め,明日からの業務にすぐに役立つ情報を提供しようと企画してまいりました.

診療放射線技師全体の中で超音波検査に携わる人数は少ないため少数派となってしまいますが,多岐にわたる現場で用いられていることは皆さんご存知のことと思います.診察室やベッドサイドはもちろん,在宅医療,災害時の避難所,救急の現場でも用いられています.比較的ホットな話題としては,外傷の初期診療における迅速簡易超音波法FAST(Focused Assessment with Sonography for Trauma)という手段があります.ショックの原因となる心嚢腔,胸腔,腹腔といった体腔内出血の有無を迅速に検索する方法です.    

また,画像検査の中でも随一の分解能を有しており,整形領域での骨・軟骨の亀裂や変形,靭帯・腱・筋の損傷を容易に観察することができるようになってきました.

胎児から高齢者まで人に長く付き合える検査ですから,皆さんでも検査に携わる日が来るかもしれません.これを機会に超音波検査に興味を持っていただき,ぜひフォーラムにご参加ください.そしてお互いの知識を深めていけたらと思っております.

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