医療情報研究班

医療情報研究班の紹介

医療情報研究班は東京部会時代の研究活動委員会を前身とした情報処理研究委員会,情報処理研究班を経て現在の名称で活動しております.時代とともにその名は変わっても必ず入っている「情報」という文言はあまりにも多くの事柄を含むため,どの時代も次のテーマの決定は最大の悩みどころでした.しかし考え方を変えると何でもできるということでもあります.情報処理研究委員会の時代には会員の研究の一助を担うために,統計学セミナー,C言語プログラミングセミナーといった研究活動を補う基礎学問をテーマに活動ました.放射線検査部門のフィルムレス化が進んだ次の時代では,画像のデジタル化,電子保存といった医用画像の取り扱い・管理に関連した話題を取り上げ,医療におけるネットワークが発達した近年では,遠隔画像保存,遠隔診断など,その時々で関心や必然性が高い話題をリサーチし,柔軟な姿勢で情報提供に努めてまいりました.正直なところ参加人数が決して多いとは言えない企画もありましたが,ニッチな好奇心を満たしてきたと自負しております.最新の名称では情報の前に医療という一言が入ったため,多少範囲は狭まった感もありますが,それでもまだまだ自由度が高い研究班です.

今後の企画として,情報セキュリティ関連や放射線診療の災害時(自然災害・感染症)対策に関する話題,AI(人工知能)がもたらす放射線診療の未来,ディープラーニングと医療の関わりなどについても取り組んでいきたいと考えています.私どもの意識が届かないところにも興味深い話題はあるはずです.誰でも関心を持ちそうなグローバルな話題から少数派の関心まで,手広く「情報」と関わりたいと思っていますので,ぜひ皆様の「情報」をお寄せください.

コロナ過で昨年は実現できませんでしたが,今期は「線量記録の義務化その後」というテーマによる技術フォーラムを企画しています.皆様のご支援をよろしくお願いいたします.

班長 小林邦典(杏林大学保健学部)

 

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